久美子が吹奏楽に出会う一度目のきっかけはお姉さんですが、
再びユーフォに向き合うきっかけ、二度目のきっかけを与えたのは
麗奈ではなく葉月とサファイアなんですよね。
アニメではそのエピソードが原作より強化されているように思います。
初心者である葉月はかつて音楽に触れた時の喜びを久美子に思い出させ、
強豪校で活躍した実力者のサファイアが久美子の背中を押す。
彼女達がいなければ久美子は吹奏楽を止めていた可能性もあり、
そもそもこの物語も生まれなかった訳で、物語としてはかなり重要な役割です。
アニメの初見時はちょっと地味かな?と思っていた一期の前半ですが見返す度に染みてきます。
冷めていた久美子がユーフォに再び向き合い、
夏紀に声をかけたり葉月のために一肌脱ぐまで積極的になったり、
久美子と麗奈の間に少しずつ生まれて来る引力とか、
とても丁寧に描かれています。
葉月のモチベーションが下がりそうになったとき、
久美子とサファイアと葉月の三人によるきらきら星、
低音メンバーによる深く優しい合奏。
低音なのがいいんだよな〜ここ。
シリーズ全体としてはちょっと影が薄くなってしまった感じのする
葉月とサファイアですが、名シーンだと思います。
新作では、この二人をより掘り下げてくれると嬉しいですね。