10巻☆☆☆☆★
トータル☆☆☆☆★
ネタバレ有りの感想です。
まだこの作品を読んでいない人は、読んだ後ここにきてくださいね。
さて・・・
放課後保健室10巻。最終巻です。
結局自分の事は自分で解決するしか無い。
この物語は徹底して冷徹な決断を迫ります。
でも人は1人で成り立つわけでも無い。
最後はそんな希望を感じる、なんだか熱い展開でした。
別れは実にあっけなく、あっさりしていて、
でも劇的なクライマックスでしたね。
祈りを捧げる残された4人。
このうち紅葉と蒼以外の二人は、ほとんどモブキャラといっていいぐらいですが、
そこがむしろいい。
彼ら4人はどうなったのだろうか?
最後に蒼らしき男の子が出て来たから、みんなきっと…
夢の中では蒼が犬っていうのが可笑しいですね。
真白と蒼は結構なバカップルでした。
セックスシーンは生々しく、コレ作者の願望か?
とか思うとちょっとメタな興奮がゲフンゲフン・・・。
やや残念だったのは真白と蒼よりも、真白と紅葉のカップリングの方が面白かったし、
終盤にいく程、紅葉の印象が強くなってゆくのに比べ、
真白と蒼の存在感が相対的に弱くなってしまったように感じました。
とはいえ面白かったです。良い作品でした。
世界設定はほぼ予想通り、真白が実は・・・というのも、
割と分かりやすく描かれていたのでこれも想像通りでしたが、
特に肩すかしという感じは無いです。
この作品の面白さの本質はそこじゃ無いと思っていますし。
もちろんここまで綺麗にまとめた構成力はすごいと思います。
以前にも書きましたが、コレだけ重い内容なのに、
優れたエンタメ作品として成立しているところが素晴らしい。
リアルタイムで読んでいたらまた違う印象だったのかもしれませんが、
完結済み作品とし読むとテンポがよく一気に読めます。
セリフの切れ味も抜群でした。
ということで10巻は星4っつ、
トータルでも星4っつ!
では、最後はこのセリフで〆ますか。
ごめんなさい
ありがとう