次元とチッチョリーナの物語でありながら、チッチョリーナを描けば描く程、
その対比として峰不二子という女が浮かび上がってくるという、
実に上手い脚本、巧みな演出でしたね。
次元の「わからねえ」というセリフ、あれは不二子に対しても
かかってくるセリフと読み解く事も出来そうな気がします。
一つの物語、一つのセリフでいくつもの意味合いを織り込ませてゆく
まりりん作品の真骨頂を早くも堪能させて頂いた気分です。
脚本は三次五子という方のようですが、誰だろう?実はまりりん?
改めて感じたのはルパンの魅力はキャラクターの魅力、
そのかけあいの魅力なんだなあと。
今回の会話劇は実にスリルがあって良かったです。
次元もホントにかっこいい。
ルパンはアニメ界のスター軍団ですな。
それにしても、edの幼い、あどけない不二子ってかなりやばいですね。
彼女の少女性ってこれまで描かれた事があったでしょうか?
1話の感想で、不二子がどこか可愛いと書きましたが、
edを見てやはりこれは意図的にそう見せていているのだと感じました。
女そのもの、かつて少女だった事もある人間峰不二子を
まさに丸裸にして、彼女を掘り下げていくのでしょう。
これはもう女性でないと描けないでしょうね。
まりりんと監督の山本沙代コンビには今後も期待大です。
ただ物語というのは虚と実があってこそ面白かったりするものなので、
記号としての不二子と記号でない不二子をバランスよく描いて欲しいですね。
そしてもうひとつ、この作品からひしひしと感じるのは
萌えアニメに抵抗するアニメという側面です。
この辺りについても期待したいですね。
何かといろいろ語りたくなる新しいルパンです。
ところであのポエム、あれがホントにopなんですね(笑)。