仰々しい。
そしてファントム、女々しい。
けれど、
オペラ座の怪人(2004年版)の映画。
「文学少女」の影響で見ました。
「歌と踊り」、「愛と憎しみ」、「夢とうつつ」、「絢爛豪華」、
と、言葉にしてしまうと陳腐ですが・・・
美しい映画でした。楽しめました。
最後の劇中劇から三人の歌い合い(?)までのクライマックスは迫力あります。
ラウルを愛しながらも、芸術に魅せられずにはいられない女、
クリスティーヌ。
クリスティーヌを愛する狂気の天才、醜い姿(かっこいいけど)の
オペラ座のファントム。
クリスティーヌと愛し合、必死で彼女を救おうとする美しい青年
ラウル子爵。
人間の持つ純粋さや残酷さ。
簡単に言えば三角関係の悲劇、なのですが、
「オペラ座の怪人」がこれだけ長く愛され、
様々なジャンルで、様々な解釈により、リ・デザインされているのは、
その三人のうちの誰に対しても、自分自身を投影できてしまうからでしょう。
ミュージカル映画(?)も悪くない。
映画館で見たらさぞかし迫力があったでしょう。