☆☆☆☆★
ネタバレ有り!
たまには映画の話でも。
監督はポン・ジュノ。
その才能に嫉妬しています。
別に私は映画監督ではないですがw・・・
最も好きな監督の一人です。
面白かった。
やっぱりできれば劇場で観たかった!
楽しみにしてたのですが残念ながらどうにも時間が取れず。
もっといろんなところで上映して欲しかった。
氷に覆われた世界で生き残った人類は
走り続ける列車スノーピアサーの中だけで暮らしているという実にヘンテコな映画。
破るべき扉はどこなのか?世界は一本道じゃない。
世界は四角くないのだ。
今放送中のGレコとなんとなく被るところがありますね。
ポンジュノ自身公言しているように、
彼は日本のアニメやマンガの影響を強く受けているとの事。
そんなところが自分には受け入れやすいのかも。
原作はフランスのマンガらしいですが、
スノーピアサーは999、マリンエクスプレス、キングゲイナーを彷彿とさせる。
斧での戦いは銀英伝っぽいし、カリ城っぽい。
余談ですが彼に寄生獣やって欲しかった。
本人もやりたかったらしい。
映像の美しさはさすが。
列車の疾走感はもちろん、グロテスクなシーンもどこか美しい。
動力部で子供のシーンは残酷だがドキッとする程美しく、
そしてはげしく心揺さぶられる。
ソンガンホとクリスエヴァンスが両方からガバってところは
やはり胸が熱くなる。
一瞬で多くの感情を沸き上がらせるその映像マジック。
メッセージもじわじわくる。
例えばクリス・エヴァンスとソン・ガンホが目指した扉の違い。
この映画って多分韓国のことでもあるんだろう。
もちろん日本や世界の事と置き換える事が出来るだろう。
それにしてもソンガンホ、やはり魅力的な役者である。
スノーピアサーの最後は希望だと思う。
私は残された子供達がシロクマを見たこと以上に、
ハッとしたのは山脈に陰影があったことだ。
つまり雲の切れ間から光が射しているという事、
いずれ氷は溶けていく事を意味しているのではないかと。
途中の外の風景はCGだがこの最後の風景は実際の撮影らしい。
成る程、意味があるし、だから、説得力がある。
不満はもっと馬鹿でかくって長い列車にして欲しかった。
ちょっとスケール感が小さく感じた。
まあそれはたいした事ではない。
ということで星四つ!