キュゥべえが一度別れを告げる時、さやかの名前を言わなかったのであれ?と思ったら
こういうことだったんですね。
衝撃的な三話に続く第4話は全編とてもせつない。喜多村英梨さんの演技が光ってました。
このアニメを見ていると日渡早紀さんの「アクマくん魔法★BITTER」という
マンガを思い出します。どちらもタイトルに星マークがついているし。
この中にシヴァという人物が登場します。
彼は非常に強い魔法の力を持ち、みんながその力を頼りにします。
しかし特別な力というのは麻薬のようなもので、副作用も強い。
この作品では魔法は所詮はまやかしでいつか解けてしまうものとなっています。
だからその効力が無くなった時、もっと強い魔法を、と要求される事になりかねません。
彼はその事をよくわきまえているので、人と深く関わらないようにしています。
一方で魔法の力こそが彼の拠り所でもあるので、その事に悩み続けます。
そしてどんなに強い魔法の力を持っていても思い寄せる女性を振り向かせるには
何の役にも立ちません。
(シヴァって、今思えば「ぼく地球」の紫苑と木蓮をあわせたような人物でした。)
魔法は必ずしも人を幸せにする訳ではない、という捉え方がこのアニメと似ています。
さやかは主要な登場人物の中で一番普通な女の子だと思います。
彼女は強がっていますがまどか以上に不安定で弱い娘ではないかと。
それを誰かが気づいてあげないといけません。でももう遅かった。
キュゥべえと契約し魔法少女となってしまいました。
心の弱さにつけ込まれたようなものです。
彼女は上条君を救いたい為にそう決心しましたが、彼にとって本当に良かったのか?
そして彼女の恋心が成就するとは限りません。
ある意味なし崩し的に魔法少女になってしまったさやかはどうなってしまうのでしょう?
二人の間に、悲劇の予感がします。救いはあるのでしょうか?